日曜大工とDIYの違いとは
今ではホームセンターの一つのコーナーとして分類されていることもある「DIY」という言葉ですが、もともとは「Do It Yourself」という「自分で作る」という意味からきています。
この言葉の起源は第2次世界大戦のあとの英国ロンドンにあり、既成品を購入するというだけでなく自分自身がより住みやすい理想の住宅に住むために自ら家具家財を作るという運動からきています。
言葉が登場したばかりの時期というのは十分な工業製品が販売商品として出回っているというわけではなかったため、それならば壊れている家具や住宅設備を自分たちで直してしまおうということから出てきた復興のキャチフレーズという意味合いが強く含まれていました。
それが1960年代から言葉が米国に伝わり、復興ではなく一つの趣味志向として「DIY」が使われるようになっていきました。
「DIYホームセンター」という専門的なお店もできはじめ、それが数十年遅れた形で日本にも入ってくるようになったというのが歴史です。
日本でも戦後からの趣味の一つとして「日曜大工」なんていう言葉が流行したこともありましたが、模型製作などのように本棚や犬小屋など何か特定の品物を作って完成させるということが主な目的であるニュアンスが強かったようです。
DIYと日曜大工は基本的には一緒なのですが、DIYの場合は何か品物を作るということそれ自体が目的というよりも住宅空間全体を希望どおりに作り上げていくというところが大きな違いと言えます。
そのため日曜大工が主に男性向けの趣味であったのに対し、DIYは女性ユーザーがかなり多く自分の家や部屋を既成品にはない個性的なインテリアにするために多くの工夫がされています。
DIYで行われる仕事の範囲はかなり広く、自宅の庭やベランダに庭園や菜園を作ったり、自宅で使用している家電製品を違った雰囲気に表面を作り変えてしまうなどといったことまでもが作業になっています。
DIYを安全にしていくために
このサイトを見てくれている方というのはおそらく既に何からの形でDIYを初めているか、もしくはこれからまさにDIYを始めてみたいと考えている人ではないかと思います。
DIYはかなり流行していることもあって、全国にあるホームセンターなどに行くと相当数の道具類が販売されています。
しかしながらこれからDIYを始めるという人にまず最初に注意をしてもらいたいのが、危険がないように作業ができるようにしていくということです。
DIYを行うときに必要になる用具の中には、ニスやシンナーのように長期間吸引をすると人体に大きな害が出てしまう薬品があったり、サンダーやチェーンソーのように扱い方によっては大事故を招いてしまう可能性があるものもあります。
せっかくのDIYもそれで怪我や病気になってしまっては快適な住環境どころではありません。
まず安全面には十分に注意をし、自分だけでなく家族や近所の人に危険がないようにしていきましょう。
先輩のアイディアをどんどん応用しよう
DIYの楽しいところは、先に同じような作業をしている人の工夫をどんどん応用していくことができるということです。
Youtubeや個人のブログなどには、かなり上手に庭造りや部屋づくりをされている人のDIY事例が紹介されており、初めてでも手軽に始めることができるノウハウがたくさん見つけられます。
そうした先輩たちの知恵を使って自分でDIYをしていくことでそれがまた次の人への参考になっていくので、どんどん新しいDIYのアイディアが蓄積されていきます。
まずは簡単なところから始め、どんどん自分でできることを広げていきましょう。
自分でDIYができるようになると、既成品では出すことができない味のある住宅にしていくことができます。