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木材が反ってしまったら

Q.木材が反ってしまいました

日曜大工の素材として使おうと思って買ってきた木材を保管しておいたところ、反ってしまいました。
どうしたらいいのでしょうか?

A.木材が反ってしまう原因

天然の木材には独特の手触りや風合いがあり、日曜大工をやる人たちの間でも高い人気があります。
その反面、反ってしまうといったデメリットがあることも否めません。
木材は熱や湿度などといったことによって簡単に反ってしまう傾向があります。
木材というのは周囲の湿度によって収縮と膨張を続ける素材です。

自然素材の性質によって、同じ板の中でも収縮・膨張する箇所が一定ではありませんので、木目の場所などによって反り方も違ってきます。
ホームセンターなどで市販されている最近の木材は比較的反りが少なく、扱いやすいのが特徴とはいえ、湿度の高い場所で保管しておくと反りがひどくなることがありますので、注意が必要です。

反りを防ぐためには、木材を購入したらできるだけ早く使うことがポイントです。
長期間保管しておかなければならないと言うのであれば、直射日光や風雨の当たる場所は避け、できるだけ室内に保管することによって反りを防ぐことができます。
また、木材を重ねて幅の広いテープなどでしっかり縛って固定しておくことによっても、反りをかなり防ぐことができます。

木材の反りを直す方法

一度反ってしまった木材でも、ある程度反りを直すことは不可能ではありません。
まず、最も簡単なのは反ってしまった木材を濡れたタオルで包む方法です。
大きめのタオルを湿らせて、反った板全体をしっかりと包みます。
このとき、タオルはびしょびしょに濡らしたままではなく、よく絞った状態にしておくことがポイントです。

木材を包んだら、反って盛り上がった面を上にしてアイロン台などの平らな表面の上に置きます。
次にスチームアイロンに電源を入れ、高温に設定します。
反った部分にスチームアイロンをあて、ゆっくりと動かしながら木材全体にアイロンをかけていきます。
一箇所にアイロンを当てる時間は、5秒から10秒が目安です。
あまり長時間アイロンを一箇所に当てると、木材が焦げてしまうことがありますので注意しなければなりません。

アイロンをかける代わりに、湿ったタオルで包んだ木材を直射日光に当てて反りを取る方法もあります。
日光によってタオルが乾いてきたらスプレーで水を噴霧し、タオルが乾いてしまわないように気を付けます。
反りが戻ったところでタオルを外し、木材をすっかり乾燥させます。

反りをとった木材は、そのまま放置しておくとまた変形してきますので、できるだけ早く加工するようにしましょう。
反りがひどい場合には、クランプなどを使って木材を固定し、まっすぐに戻す方法もあります。