Q.鉄製品でサビがでてしまいました、どうしたらいいですか?
鉄というのは、湿気や水に会うとサビが出やすいという性質があります。
ペンキでこまめに塗り替えていても、年月が経ってくるとどうしてもサビが出てしまうことがありますが、そんな時にはできるだけ早く手当てをすることが大切です。
サビ止め塗装するのがサビを予防する方法ですが、既に出てしまっているサビに関しては丹念に落とした後にサビ止め塗装をしなければなりません。
A.削って落とす
鉄製品の表面がサビでボロボロになってるような場合には、まず削って落とす必要があります。
鉄サビの出た表面をきれいにする作業は「ケレン」「素地ごしらえ」「下地処理」などと呼ばれていますが、その目標は2つあります。
ひとつは塗布面を整えて錆が進行しないようにすること、もうひとつは塗布面に意図的に凸凹を付けて塗料の付きをよくすることです。
プラスチック製品などのつるつるの表面にペンキを塗っても、定着せずすぐに剥がれてくるという経験をした人は多いのではないでしょうか。
具体的にはワイヤーブラシなどで鉄製品の表面をきれいにし、さらにサンドペーパーを使ってサビをしっかりと落とします。
サンドペーパーは120番ぐらいがおすすめです。
この作業を怠ると、せっかく上から塗料を塗ってもすぐにサビが出てきてしまうことになります。
A.ケミカルで落とす
物理的にサビを落とす以外に、ケミカルで落とす方法もあります。
特にバイクや車などの車体に出たサビは、この方法で落とすのが一番です。
「サビ除去液」などの名称で市販されていますので、用途に合ったものを選ぶことをおすすめします。
ネジや歯車などといった小さな部品はつけ置きできるタイプの液体を使うと効果的です。
サビというのは要するに酸化鉄のことですが、サビ除去剤に漬け込むことによって鉄原子が取り込まれ、サビを除去することができます。
大きなパーツでつけ置きが出来ない場合には、スプレーやジェル系のケミカルを使用します。
いずれのタイプもサビの部分に塗布した後、10〜30分程度放置することによって効果を実感することができます。
ケミカルによってサビを除去した後は、十分に洗い流すことも忘れないようにしましょう。
ケミカルのサビ除去液は値段的にはそれほど高くないので、ちょっとしたサビを発見したらこまめに除去するようにしたいものです。
A.サビを落としたらサビ止めを忘れずに
サビをきれいに落としたら、最後に必ずサビ止めをしておくことを忘れないようにしましょう。
屋外鉄部用塗料の中にはサビ止めが含まれているものもあり、これ使用すれば1回塗りでサビをかなり予防することができます。