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砂壁や土壁の補修方法とは

Q.砂壁がボロボロで直したい

長年住んでいる自宅の和室の砂壁がボロボロになってきたので、補修をしたいと考えています。
おすすめの補修方法を教えてください。

A.砂壁や土壁の補修方法

砂壁・土壁は塗り壁の一種ですので、基本的には上から重ね塗りすることが可能です。
ただ、状況によっては古い壁をはがして塗り直す必要もありますので、まずは下地の状態を確認することが重要です。
手で触れただけでも砂や土がポロポロと落ちるような場合には、現在ある壁をすっかり剥がして新しく壁を塗り直さなければならないこともあります。

補修方法については専門業者と相談し、見積もりを出してもらった上で決定するのがおすすめです。
補修費用は業者によって異なりますので、いくつかの業者に見積もりを出してもらい、比較検討してから決めると良いでしょう。
一度塗りか、あるいは二度塗りかによっても費用は違ってきますので、予算を明確に伝え、無理のない範囲での補修をお願いすることが肝心です。

砂壁・土壁ともに、違う素材で塗り替えることも可能ですので、お部屋の雰囲気を変えたいと言うのであれば、砂壁を土壁に、あるいは土壁を砂壁に変えることもできます。
ボロボロになっている部分が一部だけだと言うのであれば、同じ素材で部分的に修復してもらうことも可能です。
こうすれば、補修にかかる費用も少なくて済みます。

砂壁や土壁を、味わいのある珪藻土に変えることももちろん可能ですし、模様付けをしてもらえばイメージががらっと変化します。
ペンキを塗る方法も考えられますが、ペンキを塗ってしまうと匂いを吸着したり、あるいは湿気を吸い取ったりする砂壁・土壁本来のメリットが失われてしまいますので、あまりおすすめできません。

砂壁・土壁の特徴について

砂壁や土壁は、和室によく使われている素材で、独特の趣があるのが特徴です。
砂や土などを水で練って壁に塗って仕上げるのが砂壁または土壁で、珪藻土壁や聚楽壁などといった種類があります。
いずれも天然の素材から作られており、耐火性に優れているほか、カビやダニの繁殖を抑制し、湿度を調節する機能に優れているのが特徴です。

日本では昔から和室に使われてきましたが、最近ではその機能性の高さが注目され、洋室にも砂壁や土壁が使われるようになっています。
手作業によって仕上げられる砂壁・土壁にはハンドメイドの温かみがあり、美的にも優れたインテリアとして珍重されています。
耐久性に優れた素材なので、ひんぱんに補修する必要はありませんが、ひびが入ってきたり、一部がボロボロと欠けてきたような場合には補修をするのが一番です。
重ね塗りで済む場合は簡単に作業ができますが、場合によっては業者に依頼するようにしましょう。