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七輪を使って陶芸用の釜を作る

七輪

七輪で陶芸用の釜を作る

陶芸、今多くの方が楽しまれています。
昔は退職されたお父さんとかお母さんが趣味として作っていたという感覚がありましたが、今は、若いOLさんなども趣味とされていることが多く、小学校の課外授業などでも利用されていますので、幅広い年齢層の方が楽しまれています。

暮らしを楽しみたいという方が多い現代、陶芸は素晴らしい趣味となりますが、なんといっても場所を選ぶというネックがあります。
というのも、作品を焼く釜がないと作品が完成しないからです。

でも今、七輪を利用して釜を作るという方法があるのをご存知でしょうか。
この方法なら、簡単に作る事が出来ますし、陶芸に必要なものすごい高温も、あるグッズを利用して可能なのです。

材料を用意しよう

材料は七輪を2個、粘土(楽赤)、釉薬(楽焼透明釉薬A)、木炭、ドライヤー、計量カップ、筆、ペーパーボウル、皮手袋、以上です。
こうした材料はホームセンターで手に入ると思いますが、無い場合、通販で手に入ります。

手袋は軍手で化学繊維が入っている物だと溶けてしまう可能性があるので皮手袋の方がいいでしょう。

作ってみよう

粘土を器を焼くときに割れにくくするために空気抜きするためのこねる時のようにこねます。
つまり粗練と菊練問う方法です。
粗練は両手の掌を使って、土を押すようにします。
菊練は右手は粗塗りの要領、左手は掌を中心に時計回りに回すように練ります。

次に粘土で形を作ります。
適量切出し、土が乾いてしまわないように手を適度にぬらしながら行います。
焼き上がりは10%から15%ほど小さくなるのでそれを考慮して作ります。
成形が終わったら乾燥、通常、3日から7日くらいです。

次に焼きの工程に入ります。
七輪陶芸では、最も大切といわれる素焼きです。

七輪に火種の木炭を2つくらい入れてその上から火のついていない木炭を七輪の縁ぎりぎりまで重ねて入れます。
焼く器を置いてその上からもう1つの七輪をかぶせます。
七輪は利用する前に、空気口を開けておきます。

20分から30分程度焼いて、その後上の七輪をよけて確認し、トングなど利用して炭から降ろし冷します。
高温になっているので皮手袋を必ず付けて行います。

七輪の炭を変えるのでトングをだし、器が覚めたら釉薬を塗り本焼きします。
素焼き同様、火種となる木炭を入れて木炭を重ねていき、(この時、素焼きよりも多くの木炭を積み重ねます)七輪をかぶせます。(空気口は上下共に必要)
空気穴から火が出てくるのを待って、火が出てきたらドライヤーを利用して下の空気口から風を送ります。
一気に火がふえると器が割れるので、温度が上がってから行います。

ブロックなどでドライヤーを固定して風を送り続け、20分から30分くらい経ったらドライヤーを止めて冷えるのを待ちます。
冷えたら七輪を外します。

成功するかどうか、火の具合などにかかっていますが、やってみる価値ありです。