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塗装で1番重要なのは下地処理

下地処理の重要性

壁にしろ家具にしろ、何らかのアイテムに塗装を施す際に最も大切なのは、下地処理です。
下地処理がきちんと行われていれば、塗装の仕上がりも満足のいくものになります。

その反対に、下地処理を十分に行っていないと盛り上がりにムラができて、きれいな仕上がりが期待できません。
下地処理には専用の道具やアイテムがありますので、上手に使って丁寧な塗装を心がけることをおすすめします。

下地処理の手順

金属の表面に塗装を施す際には、まず最初にサビやはがれかかっているペンキなどを、ワイヤーブラシとサンドペーパーを使ってきれいにします。
ワイヤーブラシを使って錆びている部分や古いペンキを可能な限り落とし、次にサンドペーパーを使ってキメを整えます。
サンドペーパーにはさまざまな番数のものがありますが、#150ぐらいのものがおすすめです。
「ディスグラインダー」と呼ばれる専用の機械を使えば、よりきめの細かい下地処理が行えて便利です。

木製の家具などを塗るのであれば、まず表面がよく乾いていることを確認した上で、サンドペーパーなどを使って表面を研磨します。
ヤニなどの汚れはシンナーで拭き取っておきましょう。
コンクリートの壁などを乗る際には、ひび割れがあればパテなどで埋めておきましょう。

下地処理に必要な道具

下地処理に必要な道具としては、ワイヤーブラシとサンドペーパーなどの他にシーラーやフィラーなどといったものがあります。
シーラーというのは壁などを塗装する際に使用する下塗り材のことで、下地と上塗り塗料を密着させる働きがあります。
この他にも、上塗り塗料の吸い込みを抑えて塗装面を補強し、ヤニなどのにじみを防止する効果があります。
シーラーを使わずに上塗りを直接塗装してしまうと、塗料が短期間で剥がれてしまうことがありますので、必ずシーラーを使用するようにしたいものです。
フィラーもシーラーと同様、下塗り剤ですが、シーラーと比べると粘性が高く主に外壁の下塗りとして使われています。

木材や金属に塗装を施す際に使用される下塗り剤は、「プライマー」と呼ばれています。
プライマーには「水性プライマー」「油性プライマー(浸透性プライマー)」「防錆性プライマー」「導電性プライマー」などといった種類がありますので、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
導電性プライマーというのは、帯電による火災を防ぐ塗料のことです。
電気の伝導率を高めることによって、火災の原因となる静電気が発生するのを抑制することができます。

DIYでプライマー塗装をする場合には、焦らずに丁寧に作業することが大切です。
下地処理をきちんとするかしないかで出来上がりに大きな差が出てきますので、手間は惜しまずに下地処理を行いましょう。