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DIYで使われる広葉樹について

広葉樹とは

DIYに好んで使用される材木には針葉樹と広葉樹の2種類がありますが、このうち広葉樹というのは葉の形が平らな形状になっているものを言います。
広葉樹に対して針葉樹は葉の形が細長く針のように尖っているのが特徴で、樹形はとんがり帽子のような円錐形になっています。
一方、広葉樹の樹形は全体に丸くて、枝が扇状に広がっています。

広葉樹はさらにクスノキやゲッケイジュ、ヤブツバキなどの常緑広葉樹と、シラカバやブナ、クヌギなどに代表されると落葉広葉樹に分けることができます。
同じ木材でも、針葉樹は梁や壁などの建築材として使われているのに対して、広葉樹の方は床柱やフローリング材して使用されることが多くなっています。
また、まな板やお椀、お盆なども広葉樹で作られているものが多く見受けられます。

DIYで使われる広葉樹の特長

広葉樹というのは針葉樹と比べると成長が遅く、その分木質が緻密で硬いのが特徴です。
年輪や木目が非常に美しいのも広葉樹のメリットですから、DIYを楽しみたい人にもぴったりということができます。

針葉樹は国内産もかなり手に入りますが、広葉樹になると輸入ものが多くなります。
例えばイペと呼ばれるノウゼンカズラ科の落葉広葉樹はアマゾン川流域に分布している植物です。
木目が密でシロアリや海水の害を受けることも少なく長持ちするので、高級材を使ってDIYをしたいという人にはおすすめの木材です。

また、ウォルナット(クルミ科の落葉広葉樹)も美しい木目が特徴で、加工がしやすいというメリットがあります。
日本ではオニグルミと呼ばれている種類ですが、高級家具や楽器などにもウォルナットが使われています。

木材を使って味のある彫刻をするのが趣味の人であれば、オリーブなどを使用するのも良いアイデアです。
モクセイ科の常緑広葉樹であるオリーブは地中海沿岸、ケニヤなどを産地としていますが、木質が緻密で芸術的な作品を製作するのにはぴったりの素材です。

日本産で手に入りやすい広葉樹として代表的なものには桐があります。
ゴマノハグサ科の広葉樹である桐は防虫効果が高く、湿度調整力にも優れているので、昔からタンスの素材として珍重されてきました。

広葉樹の加工方法

広葉樹一般的に木質が密のものが多いのですが、桐などは軟かくてしかも弾力性があるので、DIY初心者には加工しやすくておすすめです。
広葉樹を加工するには、基本的にノコギリと紙やすりさえあれば十分です。

木材を好みの大きさに切った後、紙やすりで表面を滑らかにしていきますので、完成サイズよりもやや大きめに切ると失敗がありません。
紙やすりは粗い番手から始めて徐々に細くしていくのがコツです。