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木の床が凹んでしまったら

Q.物を落として木の床が凹んでしまった

1年前に居間の床をフローリングにしたのですが、うっかり物を落として木の床が凹んでしまいました。
木材に傷をつけずにきれいに修復する方法はあるでしょうか?

A.凹んでしまった木の床の修理方法について

木材の床というのは、見た感じ温かみがあり、おしゃれなので非常に人気があります。
同じ木材でも硬めの素材だと傷がつきにくいというメリットがあります。
例えばウォールナットやビーチ(ブナ)などは硬い素材で衝撃にも強いため、多少のものを落としても床が凹んでしまう心配はまずありません。

これに対して無垢材のフローリングの中には木質が軟らかく、傷がつきやすいものがあります。
重い物を落とすと凹んでしまうこともあるのですが、木の凹みはかなり簡単な方法で直すことができるので、ぜひお宅でも試してみてください。

凹みを直すために必要なのは、「水」だけです。
方法はごく簡単で、凹んでいる箇所に水を多めにかけます。
このまま放置しておけば、水の浸透圧によって木の凹んだ部分が復元されます。

気をつけたいのは、無垢材でなければこの方法は使えないということです。
木の繊維がそのまま生かされている無垢材であるからこそ、水をかけただけで凹みが修復できるのです。
水をかけた後、上からアイロンあてればより短時間で凹みを復元することができます。

きれいな布を置いて上からアイロンをかけることによって、凹んでいた部分がふっくらと元に戻ってきます。
合板の場合、いったん凹んでしまった部分は水を含ませても無垢材のように復元ができませんので注意しましょう。
床に木材を使用すると家自体に格調が出ますが、素材によってはメンテナンスが楽なものと面倒なものがあることも頭に入れておきましょう。

床材におすすめの木材

先ほどご紹介したウォールナットはクルミ科の広葉樹で、耐久性に優れているばかりではなく、見た目も非常に美しいことがメリットとなっています。
最初は暗めの焦げ茶色をしているのですが、使い込むにつれて色が赤茶色に変化していくのもウォールナットの特徴です。
緻密な素材なので、年を経ても狂いが出てくることもありませんが、価格がやや高めなのが難点といえるでしょう。

バラ科サクラ属のブラックチェリーも床材としておすすめの素材の一つです。
マホガニーにも似た色調で、歳が経つほどに赤みが増していくという楽しみがあります。

小さい子どもがいるから傷がつきにくい丈夫な木材がいい、という人にはハードメープルもおすすめです。
ハードメープルはカエデ科カエデ属の広葉樹で、白や白灰色の色合いのものが多いので、床材として使うと家全体が明るいイメージになります。