インパクトレンチとは
レンチというのは、そもそも六角ボルトを回す工具のことで、イギリスでは「スパナ」の名称が一般的です。
バイクや車のメンテを自分でするのが好きな人にとってはおなじみの工具であるレンチには、両先端を固定するための円形の口があり、まるでメガネのように見える「メガネレンチ」や、サイズを自由に調整することにできる「モンキーレンチ」など、さまざまな種類があります。
インパクトレンチというのは、手工具レンチではなくて電動工具なのが特徴です。
自動車のタイヤ交換や建築構造物のボルトの締め・ゆるめなどに主に使用されています。
インパクトレンチの種類
インパクトレンチは、大きく分けて「充電式」と「AC電源式」の2種類がありますので、ニーズに応じて使い分けると良いでしょう。
充電式のインパクトレンチのバッテリーの電圧は、10.8V・12V・14.4V・18V・20V・21.6V・36Vなどさまざまです。
軽量でコンパクトな充電式インパクトレンチを探しているのであれば、10.8V・12V・14.4Vの物がおすすめです。
ただ、本格的な作業をしたいと言うのであれば18V以上のインパクトレンチが必要になってきます。
もう一方のAC電源式インパクトレンチは価格が比較的リーズナブルで、しかも充電式とは違い、時間を気にせずに好きなだけ使える点がメリットとなっています。
AC電源式インパクトレンチには単相100Vと単相200Vの機種があり、お互いに互換性はありません。
インパクトレンチの選び方
自分のニーズに最も適切なインパクトレンチを選ぶ際には、充電式かAC電源式かはもちろんのこと、締め付け能力に関しても留意しなければなりません。
インパクトレンチのカタログを見てみると、「締付能力 普通ボルト M8~M14」などと書かれているはずです。
指定された範囲以下のボルトでは締めすぎになりやすく、範囲を超えたボルトの場合には機器に負担がかかってしまい、故障の原因になりがちです。
インパクトレンチは数多くの有名メーカーで販売されていますが、その中で特に人気が高いのはタジマの「太軸インパクトレンチ」シリーズです。
職専用のソケットがついているものも多いので、品揃えをよく吟味してから選ぶようにすると良いでしょう。
タジマの製品はいつでも防塵・防滴使用になっており、一度買えば何年も使い続けられるというメリットがあります。
マキタの「TW300DRGX」も人気の高い製品で、使いやすさと耐久性の点では群を抜いていると評判です。
非常にコンパクトでありながら多彩なモードを搭載しており、「正逆転オートストップモード」「ブラシレスモータ」など、使いやすい機能が満載です。